エノコロの庭【富士市新築外構】
弊社事務所兼自宅の外構です。建物の設計は富士市の自由工房さんにお願いしました。モデルガーデンでもあるので、お客様が素材の質感等を確認したい場合、ご案内もいたしております。
この庭ではエノコロ庭園設計室の設計理念「時間の経過とともにより美しくなる庭」を形にしたいと思っています。まず第一に素材選びを大切に考えました。自然素材を使うこと、出来る限り地産地消の材料であること、を条件として素材を決定しました。例えば石積みやアプローチに使用している石は大沢石という富士山で採れる石です。植栽スペースや水鉢周りには溶岩砂利を敷いています。その土地らしい景色を作るのは、その地域の材料です。また、運搬費用が少ない分、経済的でもあります。ウッドデッキはメンテナンスのことを考えて輸入のハードウッドを使用していますが、ウッドフェンスは防腐注入のヒノキ材を使用しています。これはいずれ交換する必要がありますが、柱をアルミとしているため板材のみの張替えで対応できます。メンテナンスは手間ではありますが、天然木の質感は何にも代えがたいものです。
次に大切にしたことは、植物が主役であることです。季節の変化とともに植物は変化し、様々な姿を楽しませてくれます。植物の生長とともに、庭が成熟し、完成することはありません。インテリアとエクステリアの大きな違いはこの部分だと考えています。植物を主役として、暮らしやすくするための設計と必要最低限のデザインがあれば十分なのです。
この庭はまだ完成しておらず、土の部分には野芝の種を撒く予定です。(種の生産が不良のようで、予定が立たず・・・)芝部分は選択的除草(全ての雑草を抜くのではなく、種類によって残す除草方法)を行い、雑草との混植にしたいなと思っています。また写真は随時増やしていきたいと思っています。