庭づくり・暮らしづくり日記6~石積みの夏~

ついに石積みが完成しました!
高さ50cm、全長約20m、プラス4段の階段です。職人さん、ありがとうございます。いつから石積み作業に取り掛かったのか、もうはっきりと思い出せないですが、夏の間はずっと石積みでした。暑い中作業をしてくれた職人さんには頭が上がりません。
大沢石という、富士山でとれる石を使っています。空隙の多い溶岩よりも、さらに締まって硬い石です。石積みをするのに楽な石では無いそうです。荒っぽくなるのを覚悟で大沢石を選びましたが、とても丁寧に、きれいに仕上げてもらいました。

まだまだ工事中なので、全く映えない写真ですが・・・

よく見ると赤みを帯びたものがあったり、溶岩っぽさが強いものがあったり、黒いもの、グレーのもの・・・ずっと見ていても飽きません。雨が降ると、また表情が変わって美しいのです。擁壁やコンクリートブロックでは、この味わいは出せません。5年10年30年・・・と時が経つにつれ、より一層趣深くなっていくはずです。私が思う石の一番の魅力は、経年劣化せずに、味わいを増していくところです。

撮影した日は雨でした。天候による表情の変化がまた良いです。

工業製品は、新品のその時が一番きれいで、後は劣化していく一方・・・もしくは、特別な技術によりきれいな状態を保てることが売り(とはいえ少しずつ経年劣化してしまう)、のどちらかでしょう。それに引き換え、石は劣化することはなく時間とともにより良くなっていくのです。というより、石にとっては我々の一生など、ほんのわずかな時でしかないのでかもしれません。この石積みが苔のむすまで、我々の暮らしを見守ってくれたらなと思います。

この上にはフェンスができ、庭の内側と、外側一部に植栽スペースも予定しています。今はグレーの色調で、映えない感じですが、緑が入るとすごくキレイだと思います。庭工事少しずつ進んでいます。乞うご期待!